【宿泊記】黒湯温泉|硫黄香る、静かな秘湯時間

宿時間

2026.05.01 – 05.02

雪の残る山道を抜けた先。
湯けむりと硫黄の香りに包まれる、秋田・乳頭温泉郷の秘湯へ行ってきました。

今回宿泊したのは、
黒湯温泉 。

茅葺き屋根、白く濁る温泉。
豪華な旅館というより、“昔ながらの湯治場”の空気をそのまま残したような宿でした。

雨の音を聞きながら温泉に浸かる時間も、
それはそれで秘湯らしく、とても良い思い出に。

今回は実際に泊まって感じたことを、写真と一緒にまとめていきます。

こんな人に

✔ 白濁の硫黄泉が好き
✔ 秘湯感のある温泉宿に泊まりたい
✔ 山奥の静かな空気を味わいたい
✔ 豪華さより“雰囲気”を重視したい
✔ 昔ながらの湯治場の空気感が好き

黒湯温泉へ

雪の残る山道を抜けて。

乳頭温泉郷へ向かう道は、想像していた以上に山道。

5月でしたが、まだ雪が残っている場所もあり、
「本当にこの先に宿があるのかな…?」と思うほどでした。

車同士のすれ違いが難しい細い道もあり、少し緊張。

ただ、その不便さ込みで“秘湯へ向かっている感覚”が強くなっていくのも、黒湯温泉らしい魅力でした。

雨に濡れた山道と、静かな景色。
宿へ向かう時間から、もう旅の空気が始まっていた気がします。

到着

静かな山の湯宿に到着。

到着したのは18時少し前。

駐車場から宿までは、舗装された坂道を少し歩きます。

ただ、駐車場は砂利なので、雨の日はキャリーケースが少し大変かもしれません。

実際この日もかなり雨が降っていて、水たまりも多め。
キャリーケースを引きながらの移動は少し大変でした。

歩いていくと、山奥の景色に溶け込むように建つ受付棟。

黒湯温泉は、フロント棟と宿泊棟が別々になっています。

雨に濡れた木の色味と、立ちのぼる湯けむり。
“秘湯の宿”という言葉がぴったりの雰囲気でした。

チェックイン棟には、有名人の色紙がずらり。

スタッフの方々もとても親切で、傘を差してくれたり荷物を持ってくださったりと、終始温かい対応でした。

チェックイン時には、売店で使える無料コーヒー券も。
テイクアウトにも対応していただけました。

館内

昔ながらの空気に、ほっと落ち着く。

宿泊棟へ向かうと、入り口には秋田犬のマサルくんのぬいぐるみ。

その横には浴衣やアメニティが並んでいて、必要なものを自分で持っていくスタイルでした。

昔ながらの空気が残っていて、落ち着く雰囲気でした。

お部屋

静けさに包まれる、素朴な和室。

今回宿泊したのは、

和室10畳2食付きプラン

全室禁煙・トイレ付きのお部屋。

2人で泊まるには十分な広さでした。

建物は二階建てですが、エレベーターはなく階段のみ。

荷物を持っての移動は少し大変でしたが、それも昔ながらの宿らしさを感じるポイントでした。

足袋やタオル類は部屋に用意されていて、小さいタオルは持ち帰りOKでした。

お風呂へ行く時は、部屋からタオルを持っていくスタイルです。

宿泊棟内湯

硫黄の香りに迎えられて。

黒湯温泉には宿泊棟の内湯、外の男女別露天風呂、混浴露天風呂、貸切風呂(予約)といくつか種類があります。

まずは夕食前に、宿泊棟の内湯へ。

鍵は外の鍵付きロッカーに預けるスタイルでした。

浴場入り口の扉を開けた瞬間、
ふわっと硫黄の香りに包まれます。

ちょうど夕食時間と重なっていたからか、ほぼ貸切状態。

脱衣所はコンパクトで
ストーブが置かれていてほんのり暖かく、

湯上がりにゆっくり過ごすというより、さっと身支度を整えるような空間です。

洗い場は1ヶ所のみで、
シャンプー・コンディショナー・ボディソープあり。設備はシンプルですが、
“温泉を楽しむための場所”という感じがします。

木のぬくもりを感じる浴場に、
硫黄の香りに、白く濁ったお湯。

静かな空間で湯けむりを眺めながら入る時間が、
とても贅沢でした。

夕食

夕食は18:30から、2階の食事処で。

席には前菜や小鉢が並び、
山菜、たけのこ、菜の花など、春の秋田を感じる内容でした。

きりたんぽ鍋や山菜料理など、秋田らしい郷土料理もたくさん。

山女の塩焼き、天ぷらやうどんは後から温かい状態で提供されて嬉しかったです。

ボリュームもしっかりあり、お米はもちろんあきたこまち。

“山の宿らしい温かいごはん”という感じで、とても好みでした。

売店

食後は売店へ。

黒たまご、甘酒、そして秋田名物のババヘラアイスを買って、お部屋でゆっくりいただきました。

特に甘酒がとても美味しくて、お米の粒感がしっかり残るタイプ。

黒たまごも、売店に並んでいる雰囲気がなんだか可愛くて、つい買ってしまいます。

こういう昔ながらの売店時間も、温泉旅の楽しさのひとつだなあと感じました。

露天風呂

夕食後は、外にある男女別の露天風呂へ。

宿の外を少し歩き、さらに階段を降りた先にあります。

雨の日は移動がなかなか大変で、足元もかなり濡れます。
小さいお子さんや年配の方は少し注意が必要かもしれません。

ただ、温泉は本当に最高でした。


雨に打たれながら入る露天風呂。

秘湯らしい静けさがあって、忘れられない時間になりました。

こちらはシャワーがなく、お湯を桶ですくって使うスタイル。

少し不便さはありますが、それも含めて“秘湯感”を味わえます。

混浴風呂

22時頃、せっかくなので混浴風呂にも。

入り口は男女共通ですが、更衣室は別。

タオル巻きNGなので、女性は少しハードル高めかもしれません。

内湯は灯りがあるので少し気になりましたが、露天風呂は夜だと暗めで入りやすかったです。

この日は雨だったこともあり、こちらも貸切状態。

少し緊張しつつも、夫婦で秘湯らしい体験ができて良い思い出になりました。

湯けむりの夜が終わって、
次の日は静かな曇り空。

雨は止んでいて、
鳥の鳴き声がよく聞こえる朝でした。

朝時間

翌朝は6:30頃に起床。

まだ少し眠たいまま、
宿泊棟の温泉へ向かいました。

身体を流して、白く濁ったお湯にゆっくり浸かると、
冷えていた身体がじんわりほぐれていく。

寝起きの身体に、
温泉がすーっと染み込んでいくようで、
血液の巡りがぐんと良くなる心地よさ。
贅沢な朝風呂時間でした。


7:30から朝ごはん。

焼き魚や笹かまは、
卓上の焼き台で自分好みに温めながらいただけました。

温泉のあとに食べる朝ごはんが、
なんだかいつもより美味しく感じました。

最後は売店でテイクアウトのコーヒーをいただきながらチェックアウトしました。

宿泊料金

今回は、
雨の乳頭温泉郷をゆっくり楽しむ1泊に。

大人2名、
1泊2食付きで48,400円
(別途入湯税 1人150円)でした。

まとめ

黒湯温泉は、
“秘湯を味わう宿”。

雨の日は移動も大変ですし、設備面も最新ではありません。

でも、その不便さも含めて、この宿ならではの魅力でした。

雪の残る山道。
硫黄の香り。
白濁の湯。
雨音を聞きながら入る露天風呂。

観光を詰め込む旅というより、
静かな時間を過ごしたくなる場所。

また季節を変えて訪れてみたいと思える、そんな温泉宿でした。

立ち寄りスポット

宿へ向かう途中には、いくつか寄り道も。

まず立ち寄ったのは、トトロのような形で有名な小杉の大杉。

雨だったこともあり人が少なく、静かな空気の中でゆっくり写真を撮ることができました。

その後は、
男鹿真山伝承館 でなまはげ体験も。

迫力がありつつ、秋田の文化を感じられる面白いスポットでした。

途中、鵜ノ崎海岸 にも少し立ち寄り。

ランチは「居酒屋秀」で海鮮丼をいただきました。

宿だけではなく、移動中の景色や立ち寄りスポットも含めて、秋田らしい空気をたっぷり感じられる旅になりました。

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